ウルトラオリエンテーリング-お知らせ

ウルトラオリエンテーリング・松本城-上田城2018 プロデューサ総括
2018年10月19日 プロデユーサ 木村佳司

■ 勇者65名、松本城から上田まで
ウルトラオリエンテーリング・松本城-上田城2018に参加いただいた皆様、おつかれさまでした。旧東山道に沿って国宝松本城から保福寺峠を越えるこのコースは、信州三都ウルトラオリエンテーリングの三戦の中で、最も標高の高い場所を通ります。晴れれば素晴らしい山岳風景の広がる峠と、奥深い林道と、人里の歴史を駆け抜けてゆくコースです。それだけ厳しいコースではありますが、参加したすべての人が峠を越えて上田市の別所温泉までたどり着きました。本当に素晴らしいです。

■ 走る、走れる喜び
思えばこの夏から秋は自然災害で、日本各地に多くの被害が出ました。9月30日に開催予定だった第二回松本マラソンも台風の影響で中止されました。ほかにも猛暑、水害、台風、地震の影響を受けて中止せざるを得ないイベントが多くありました。この年にあって、峠越えのイベントが穏やかな天候の中、無事開催されたことと、それを走り切ってくれた皆さんに感謝します。

■ 信州三都の友好
2015年の善光寺御開帳をきっかけに始まった、ウルトラオリエンテーリング。最初は松本城-善光寺間をつなぐ長野市と松本市の観光連携シンボル事業として1度きりのイベントのつもりで行われました。参加したかたのアンコールの声に応えるかたちで2016年に第2回目として、善光寺-松本城のコースで開催しました。
2016年には松本市と上田市の観光連携として、松本城-上田城のコースで実施しました。
そして2018年春には上田城-善光寺のコースでも実施。初夏に善光寺-松本城、そして今回松本城-上田城の信州三都レースとして3日間に分けて実施しました。その結果、上田城を起点に長野、松本をぐるっと合計160kmという壮大なルートを皆さんに駆け抜けていただきました。この事業を進めるにあたって、長野市、上田市、松本市の観光行政の皆さん、通過する自治体の皆さん、そのほか数多くのかたのご協力をいただくことができました。小規模なイベントではありますが、信州三都を巡る皆様の友好に少しは役立つことができたかと思います。

■ 充電期間へ
信州三都友好の目的を一旦達成した、信州三都ウルトラオリエンテーリングは2018年のイベントをもって一旦充電期間に入ります。ナビゲーションスポーツの宿命として、毎回違うコース設定が求められるなか、限られたルートバリエーションで毎年開催することへの限界を感じています。それは参加者数の変化にも表れています。スタート地点とフィニッシュ地点が大きく離れているため、参加者の負担も大きいイベントです。さらに運営側も大きく移動しながら運営することになり、どうしてもマンパワーとコストの負担が大きな運営となります。イベントとしての安定期間に入ったからこそ、こうした点を改善し、より参加者も運営者も、そして関係者にも真の意味のあるイベントにしようと模索してゆきます。

■ 2021年の善光寺御開帳に向けて
現在、もやもやと関係者の間で妄想しているのが、2021年の善光寺御開帳にあわせたウルトラオリエンテーリングの実施です。原点回帰です。それだけではありません。
新たな松本城-善光寺の40マイルコースで実施するだけではなくこれに加えて100マイルコースを試したらどうだろうというアイデアがあります。元善光寺（飯田市）-善光寺。飛鳥時代に善光寺の御本尊が運ばれた道を走り、御開帳に向かうコースです。この道すがら、108個のコントロールを通過してゆくという巡礼の道です。
やるならこの日程でしょう。2021年5月14日（金）-16日（日）
そんなアイデアをもやもやと考えながら、巡礼の道の地図を調査しにゆく日々も楽しそうです。
「UOMZ2021」はUltra Orienteering Motozenkoji to Zenkoji となりますでしょうか。また、信州の街道でお会いしましょう。

■ ご協力ありがとうございました
このイベントに参加してくださった皆さんありがとうございました。またこのイベントを支えてくださった皆様ありがとうございました。信州三都の長野市、松本市、上田市のみなさまだけでなく、その途中にある千曲市、筑北村、麻績村の皆様にもお世話になりました。それぞれの地区で街道や宿場街を守っている各団体にもお世話になりました。ボランティアの皆様にもお世話になりました。信州の街は街道で繋がっています。これからも仲良く連携させてください。
（木村佳司）

ウルトラオリエンテーリング・松本城-上田城2018（リンク）

2018年10月14日開催
写真をGoogleフォトに掲載しました。上記リンクを参照してください。
多くのご参加ありがとうございました。