ウルトラオリエンテーリングとは

オリエンテーリングとは、地図で指定された地点を、自分のナビゲーションで、自分の足で巡るスポーツです。地図で指定された地点以外に誘導はありません。地図を集中して読む必要性があることから、一般のオリエンテーリングでは優勝設定時間が最長で90分とされています。

ウルトラオリエンテーリングとは、優勝設定90分を遥かに超えたコースで競うスポーツです。ロードを中心としたコースではフルマラソンの距離よりも長い50km以上を目安としています。安全管理のために2名-3名チームでの参加が基本です。

地図を手に 歴史をつなぐ 走り旅
2023年は、糸魚川と松本を結ぶ「塩の道」
明治の時代まで生活物資運搬のための経済路線として続いた道を、自然・民俗にふれ、辿ることで、その道を残し、歴史をつなぎます。

ウルトラオリエンテーリング よくある質問

1 ウルトラオリエンテーリングとはどういうものですか?
「ウルトラマラソン」の要素と「オリエンテーリング」の競技形式を併せ持った、ナビゲーションスポーツ(地図を読んで行動するスポーツの総称)です。
具体的には、フルマラソン以上の距離を、地図に示されたルートをたどり、地図上に示されたチェックポイント(「コントロール)と言います)を写真撮影して、自分の足で移動してフィニッシュを目指します。競技ですので最も早くフィニッシュした人が優勝となります。

2 走らなければいけないのですか?
参加者は走ったり歩いたりしてフィニッシュに向かいますが、制限時間が決まっているため、平均時速5km以上のスピードが求められます。すべて歩きではフィニッシュするのが難しいです。

3 コースには看板や誘導スタッフがいますか?
看板や誘導スタッフは配置しません。地図に示されたルートをたどります。地図読みのスキルが求められますが、難易度はさほど高くありません。常に地図を片手に現在地と進んでいる方向を確認しながら進めば、地図読み初心者でも可能なレベルです。
ただし、地図も読まずに「案内がない、道を間違えてしまった」というのは、この競技の趣旨に反します。

4 早く走らなければいけないのでしょうか?
この競技の楽しさは、「スピードを競う」ことよりも「走りながら旅する」ことにあります。そのためコントロールは、その地域の歴史や文化が感じられるポイントに設定しています。また、エイド(休憩・補給場所)での地域の皆さんとのふれあいも楽しみです。制限時間を超えない範囲で「走り旅」を楽しんでください。

5 どの程度の走力があればいいのでしょうか??
その大会の距離や標高差にもよりますが、フルマラソンを完走した経験があれば、完走は可能でしょう。長距離長時間の競技のため、自前の補給食・飲料の用意も必要です。大会前にはトレーニングをして、体調と準備を整えてご参加ください。

6 もし道を間違えてしまったらどうすればいいのでしょうか?
参加者全チームに1台、GPS端末を貸与します。スマホの画面から自分の位置を確認することができますので、もし迷ってしまったら自分の現在地を確認して、正しいルートに戻ってください。サポートランナーとサポートカーが伴走していますので、万一の際はサポートに向かいます。

7 スタート地点とフィニッシュ地点が違うのですが、フィニッシュ後はどうやって移動すればいいですか?
各自、公共交通機関・自家用車等での移動をお願いします。

8 どんな地図なんですか?
下の地図は、2017年に開催されたウルトラオリエンテーリング・松本城-善光寺の地図です。
1/25,000地図に、進むべきルートとコントロールが示されています。コントロールの場所で、地図に示された写真と同じアングルで写真を撮ってください。その写真がコントロールの通過証明になります。
この地図は5/9、つまりA4の地図が9枚あるうちの5枚目の地図です。参加者に9枚1組の地図を受付時にお渡しします。